昭和100年から2076ADへ
── テクノ・ノスタルジーと生命のインボリューション
私たちは、何をまとい、何に生命を感じながら未来を生きるのでしょうか。
昭和100年を迎える2026年。AI、仮想現実、NFT、Web3などのテクノロジーは、私たちの身体観や記憶、そして「人間とは何か」という問いそのものを更新し始めています。
GYRE GALLERYで開催される展覧会『SPECTRUM 2076 AD ──来たる世界の意識体』にあわせ、FashionStudies®では、本展の企画者であるキュレーター・飯田高誉氏と、AIなどの新技術を制作に取り入れ、ノスタルジア、ポップカルチャー、集合的記憶をテーマに多領域を横断して活動するアーティスト・草野絵美氏を迎え、特別トークセッションを開催します。
FashionStudies®というプラットフォームにおいて、本対談の批評的な核心となるのは、「AI・仮想現実・記憶・ポストヒューマンの装い」というテーマです。
草野氏がAI生成アートやレトロフューチャーを通じて「AIネイティブな身体観」や「ポストデジタルの美学」を提示しているのに対し、飯田氏は草間彌生や川久保玲らへと連なる歴史的アヴァンギャルドの文脈から、身体・記憶・装いの意味を問い続けてきました。
本対談では、飯田氏の「アヴァンギャルドの記号論」と、草野氏の「AIネイティブな身体観」を交差させながら、「未来への郷愁(ノスタルジー・フォー・ザ・フューチャー)」という視点から、未来と過去の往還を探ります。
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トークの主な論点
・なぜ今、未来の廃墟に「過去」が回帰するのか
草野氏の作品が喚起する、どこか懐かしい未来像。飯田氏が見つめる「永劫回帰に横たわる虚無」と、NFTをはじめとするデジタルデータの永続性との奇妙な一致。
・ファッションにおける「型」の再生
過去のイメージの集積(ビッグデータ)から結晶化するAIアートと、歴史の地層から「亡霊」を呼び出すキュレーション。
・2076年、私たちは何に「生命」を宿すのか
ネクロポリス(死んだデータの山)をヒストポリス(生命の都市)へと相転移させるために、アートとファッションはいかなる役割を果たしうるのか。
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草野氏は、AIアーティストとして制作の最前線に立つと同時に、文化庁文化審議会の委員として、AI時代における作家性や権利のあり方をめぐる議論を牽引する存在でもあります。
飯田氏が歴史的アヴァンギャルドの文脈からそのバトンを草野氏へと手渡しながら、「デジタル・テクノロジーは人間からエモーションを奪うのではなく、むしろ新しい『まとう(装う)』という聖性を生み出す装置である」という、2076年へ向けたポジティブな未来像をともに構想します。
対談後は、HOW'zにてお茶を囲みながら交流の時間を設けます。当日は、幼い頃のお祝いの食卓の記憶から生まれた栗のパイデザート「御栗物(おくりもの)」をご用意しています。ノスタルジー(郷愁)を感じさせるスィーツになっております。
そして最後は、GYRE GALLERYへ移動し、『SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体』を鑑賞します。
言葉から作品へ。
過去から未来へ。
記憶から新しい身体へ。
2076年の「意識体」と「装い」を、ともに思考する時間となれば幸いです。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
この会はファッションビジネス学会+10Y研究部会との共催になります。
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SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体
本展は、気候変動やテクノロジーの特異点を経た「50年後の未来(2076年)」という視座から、現代という時間を遡及的に審問(Retrospective Inquiry)する思想的実験場です。
出品作家には、池田謙、森万里子、山田晋也、名和晃平、牧田愛、草野絵美、熊谷亜莉沙の7名を迎え、物理的な光の分布としてのスペクトラムのみならず、ジャック・デリダが提唱した「憑存在(ハントロジー)」における亡霊(Specter)の多義性を探求します。
会期 2026年5月22日(金) - 7月12日(日)
会場 GYRE GALLERY 丨 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
主催 GYRE / スクールデレック芸術社会学研究所
企画 飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所 所長)
詳細 https://gyre-omotesando.com/artandgallery/spectrum/
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登壇
飯田高誉(いいだ・たかよ)
キュレーター/スクールデレック芸術社会学研究所 所長
1956年、東京生まれ。フジテレビギャラリー、カルティエ現代美術財団(パリ)、コム デ ギャルソンのアートマガジン『Six』などにおいて、草間彌生、杉本博司、横尾忠則、森山大道ら多数の展覧会を企画・キュレーションしてきた。
教育者としても京都造形芸術大学、慶應義塾大学などで教鞭を執り、国内外の美術館で要職を歴任。現在はスクールデレック芸術社会学研究所所長として、現代アートと社会、文化、思想を横断する実践的な活動を展開している。
https://www.sgurrdearg.com/
草野絵美(くさの・えみ)
アーティスト
1990年、東京都生まれ。AIなどの新技術を制作に取り入れ、ノスタルジア、ポップカルチャー、集合的記憶をテーマに多領域を横断して活動するアーティスト。レトロフューチャーな美学のもと過去と現在の対話を可視化し、現代社会を見つめ直す。
M+、サーチ・ギャラリー、グラン・パレ・イマーシフ、金沢21世紀美術館などの主要機関や、Frieze、Paris Photoといった国際的なアートフェアを含め、世界20カ国以上で作品を発表している。
アート・バーゼル香港2026では、新作インスタレーション『Ornament Survival』を世界初公開。これを主軸とした個展『草野絵美 Ornament Survival』を、2026年5月16日(土)から6月20日(土)まで、神楽坂 √K Contemporaryにて開催する。
https://www.emikusano.art/
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当日のタイムテーブル
15:00–16:15 草野絵美氏、飯田高誉氏によるトークセッション
16:15–16:45 ティータイム・交流
17:00–17:20頃 GYRE GALLERY 展覧会鑑賞ツアー
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※定員に達し次第締め切りとなります。
※録音・録画はご遠慮ください。
※当日は記録・広報用に写真・映像の撮影を行う場合があります。
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アーカイブ配信
アーカイブ配信を検討しています。実行できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
開催概要
| 日 時 | 2026年7月9日(木) トークセッション 15:00~ ギャラリーツアー 17:00~ |
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| 会 場 | 1部 東急プラザ原宿「ハラカド」3F HOW'z 東京都渋谷区神宮前6-31-21 2部 GYRE GALLERY 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F |
| 会 費 | ファッションビジネス学会会員の方専用 割引コード fb709 会場 ※お茶会 スィーツ(1,500円相当付き)・ワンドリンク オンライン 応援していただけましたらとても嬉しいです。 |
| お申込み | お申し込みはPeatixにて承っております。 会場 https://toffstudy013.peatix.com/ |
| 問合せ先 | Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion® Study 013」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせくださいませ。 contact@fashionstudies.org |
| 主 催 | FashionStudies® |
| 共 催 | ファッションビジネス学会+10Y研究部会 |
| 企 画 | 篠崎友亮(FashionStudies®) |
【FashionStudies®について】
FashionStudies®は、ファッションを社会・芸術・科学・経済・技術など多角的な視点から捉え、ファッションを“知の体系”として学ぶ、実践的な学びのプラットフォームです。
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